NEWS 2017.06.15
資金調達に関して
2017年6月15日 株式会社ミライセンス(本社:茨城県つくば市、代表取締役:香田夏雄、ファウンダー取締役CTO:中村則雄、以下、当社)は、CYBERDYNE株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:山海嘉之)、合同会社テックアクセルベンチャーズ(本社:東京都港区、職務執行者:安岡伸浩)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石橋 達史)、大和企業投資株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:栁原藤雄)を引受先とする第三者割当増資を実施し、約4億5千万円を調達しました。本増資後の資本金(資本準備金含む)は、約7億6千万円となります。
今後の事業展開
今回の資金調達を受け、世界中で採用が始まっている3D触力覚技術の実用化、および、次世代コミュニケーション革命の促進に向け、研究開発・設計開発・ビジネス開発のための人員を拡充し、3D触力覚を応用した次世代コミュニケーションの要素技術の研究開発、触力覚技術の顧客商品への導入サポートを強化するためにミドルウェア・データベース・オーサリングツールの整備、触力覚デバイス製造技術・サービス技術を確立するとともに、ワールドワイドでのグローバルなビジネスモデルの拡充を行っていきます。
また、3D触力覚技術をベースとした体感ビジネスのためのプラットフォームを普及させることにより、官公庁、国内外の研究機関、各メーカーによる開かれた連携・共創を促進し、独自性・創意・工夫に富んだスピーディな製品・サービス開発を可能とする生産活動の場を創出していきます。これにより体感ビジネスの普及拡大と世界展開をすすめ、新マーケットの創造、新しい価値のデザイン・テクノロジー・ライフスタイルの提供、人材育成、雇用拡大に貢献していきます。
株式会社ミライセンス概要
株式会社ミライセンスは、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の中村則雄主任研究員の15年以上にわたる単独・独自研究による成果である「3D触力覚技術」(ワールドワイドに特許30件を出願済、内19件登録済)をベースに、世界初の「体感ビジネス」を展開することを目的として、2014年4月、「産総研技術移転ベンチャー」としてスタートしました。
これまで、産総研の支援を得ながら研究開発を進め、デジタルで触る感覚や手応え感を表現可能な、革新的な「3D触力覚技術」を実用化。また、同技術を支える、独自の触力覚デバイス(アクチュエータ)、マイクロコントローラ、実装技術、サービス技術などの開発を行っています。その応用先は、VR・AR・ビデオゲームから、モバイル、IoT、家電、車載機器、ロボティクス、医療福祉、そして遠隔型の次世代コミュニケーションまでと多方面に広がります。当社は、この最新の体感ビジネスをワールドワイドに展開していきます。
3D触力覚技術の概要
当社の3D触力覚技術は、工学と脳科学を高度に統合することにより開発された、人の触った感覚をデジタルで表現できる世界初の独自テクノロジーです。触力覚デバイスから伝わる刺激(振動、電気、超音波等に代表されるすべての物理量)で、脳内に錯覚を発生させ、腕が浮くようなリアクションや、いろいろな触った感覚を体感することができます(本錯覚の誘起装置に関して特許取得済)。3D触力覚技術で表現できる力覚・圧覚・触覚を組み合わせれば、人の感じるどのような感覚も表現することが可能。当社は、このように人の皮膚の感覚受容器に対応した力覚・圧覚・触覚をあわせて「三原触(さんげんしょく)」として提唱しています。
弊社が実用化している触力覚デバイスの1つである振動型アクチュエータは、デバイスを装着した指先や皮膚に効果的に刺激を与えるために、特別に設計したものです。これまで一般的に使用されてきたLRA(共鳴振動型)アクチュエータをまったく過去のものにする、画期的なWLA(ワイドレンジ振動型)アクチュエータを国内有数のアクチュエータメーカーと開発し、豊かな触感・感触の表現を可能にしています。また、錯覚を応用することから、触力覚デバイスの小型化・低消費電力化も同時に実現しています。
人の感覚である、視覚・聴覚は、コンピュータ・グラフィクス、コンピュータ・ミュージックなどによりデジタル化され、広く普及しました。3D触力覚技術は、人の触覚(触る感覚)をデジタル化することができるため、コンテンツの次元が拡張し、リアリティが飛躍的に向上します。また、3D触力覚技術を応用すれば、感触・触感を記録し、それらの編集と再生を行うことができます。人の体感を、アーカイブしたり、遠隔での体感共有するような時空間を超えたインタラクションも可能となります。さらに、3D触力覚技術は、バーチャルとリアルを実体感をもって融合することが可能な唯一の技術です。そのため、聴覚をベースとした電話の発明、視覚をベースとしたテレビの発明に続く、実体感をともなう空間を、遠隔に相互共有するような革命的な次世代型コミュニケーションの実現のためのパラダイムシフトに必須のテクノロジーとして注目されています。
産総研について
法人名:国立研究開発法人産業技術総合研究所
東京本部:東京都千代田区霞が関一丁目3番1号
理事長:中鉢 良治
お問い合わせ先
株式会社ミライセンス 代表取締役 香田夏雄
〒305-8560 茨城県つくば市梅園1-1-1 産総研つくば中央第一事業所内
TEL: 029 – 860 – 6186
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後ほど、担当者よりご連絡させていただきます。